プセウドリトス属 クビフォルミス
昨日ベランダに出ると、ようやくあの花が咲いてました。蕾が大きくなってからもなかなか咲かなくて、毎日首を長くして待っていた花。その正体はガガイモ科のプセウドリトス属クビフォルミス(Pseudolithos cubiformis)です。
イソギンチャクのような花
岩のような石のようなゴツゴツの体に、イソギンチャクのような花をふわ~っと咲かせておりました。まるで海の底を覗いているみたいです。想像してたほどのニオイはなかったかな?とはいえ、ベランダに出た瞬間は少し鼻にきました。以前これと似た品種の花が咲いたときは、とにかくすごかった店という記憶しかありません。それが初めてのガガイモのニオイ体験だったので、強烈なイメージとして残っているんでしょうね。
やはりクサイ花!
とりあえず、今回も恐る恐る鼻を近づけてみました。うぐぐっ…。やはり例のニオイがありますね。決して良い香りではありませんが、以前咲いた花とそっくりの匂い。前回で慣れてしまったから、今回はそんなにキツく感じなかったのかもしれません。慣れって怖いなぁ。でも、この花を見るのが私のささやかな夢だったんです。何年か前にこの花の写真を目にしてから、すっかり虜になりました。こんな花の虜になるなんて…いったいどこか良かったの!?なんて思われる方もいらっしゃるでしょうね。
スリムなヒトデ花
ガガイモ科の花はヒトデのような星形の花が多いですが、この花もよく見ると例にもれずそんな形をしていますよ。イソギンチャクのような触手が花びらになっており、それが5つでひとつの花。真ん中を覗いてみると、うんうん、やっぱりガガイモらしいですね。
見た目は似てても違う種類
じつは以前、これと同じクビフォルミスを育ててたんですが、いざ花が咲いてみると、あれれ?花が違う!その花を咲かせたガガイモの正体は、ミグイルティヌスという品種のものでした。花の色も、赤紫のような色でコレとはまったく違いました。開花を待ち焦がれていただけに、花を見たときのショックたるやハンパなかったです…。小さなのをお迎えしてたんですが、小さいうちはクビフォルミスもミグイルティヌスもソックリで区別が難しいんでしょうね。大きく成長して、ようやく特徴が出てくるのかも。とはいえ、ミグイルティヌスよりも少し割高なお値段だっただけに少し損した気分でした。ミグイルティヌスは比較的出まわってるので、これよりも相場が少し安いんです。
リベンジで念願の花とご対面
そんなこんなのリベンジを込めて、新たにお迎えしたのが今回のクビフォルミスです。うんうん、この薄いグリーンの色、そして大きなイソギンチャクの花が見たかったんです♪ これでひとつ、ささやかな夢が実現しました。ようやく花が見れただけでもじゅうぶん感動モノなのに、なんとその花の根元から新しい蕾の塊がぽっこり出ているじゃありませんか。そして、裏側にも新しい蕾の塊が出現しております。ささやかな夢が、なんとも期待以上になった感じ。
うちで育てているプセウドリトス属は、このクビフォルミスの他に、ミグイルティヌス、少し前に花が咲いて紹介させて頂いたドドソニアヌスがおります。そしてもうひとつ、ハラルドヘラヌスというのもおります。このハラルドヘラヌスだけ、まだ花を咲かせたことがないんですが、これもクビフォルミスにそっくりな四角形のフォルムをしています。ちびっ子でお迎えしたので、花が咲いたらまた違う種類だった…なんて結末もありそうですね(汗)その咲いたことのないハラルドヘラヌスも、ポツポツと表面からなにやら出てきております。蕾かな?それとも仔かな?どちらにしても、成長してくれてる証拠なので嬉しいですね。
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