昨年の台風21号の頃、初めて蕾をつけてくれたクラサ。
小さな株から育て始め、かれこれ5年近くなると思いますが、今年は株も安定してきたのか、昨年よりも早い時期に蕾をつけ始めました。
ホワイトスロアネア クラサとは
- 科名:ガガイモ科 (Asclepiadaceae)
- 属名:ホワイトスロアネア属 (Whitesloanea)
- 名称:ホワイトスロアネアクラサ (Whitesloanea Crassa)
- 自生地:ソマリア
このクラサという植物、見た目は四角柱のような形で、4つの陵がフリフリとしたガガイモ科の多肉植物なんですよ。
成長記録
今はだいぶ大きくなりましたが、背の低い子株の頃は、こんな感じでシューマイのようでした。
↓2014年10月4日撮影
それから、2年ほどで背も少し高くなり、育て始めた頃よりも、2倍ほどの高さになったかな?
↓2016年8月17日撮影
色はシルバーグリーンで、表面はつるんとしているので、なんだか涼しげですね。形も至ってシンプルです。
そんなクラサですが、今では株もガッチリとしてきて、安定感も出てきました。
現在の姿は、以下の写真になります。
小さな蕾から開花までの経過
そして、その日は突然やって来ました!
7月1日、何気なく観察していると、株元に小さな蕾を発見!
株元の左側からピョンと出てるのが蕾です。
それから1週間ほど経った7月8日には、蕾も大きくなり、開花も間近な雰囲気に♪
そして、7月10日、ベランダを覗いてみると、かわいいお星さんがキラリ〜ン☆
小さな蕾に気づいてから、10日ほどでの開花となりました。
花は、ホワイト系のベース地に、朱色の細かなドット柄で、一見するとオレンジのような色。
写真では明るい花色に見えますが、実際の色はもう少しくすんだ感じかな?
最近では、販売しているところも少し増えてきたので、育てている人も増えてきているとは思いますが、いざ育て方をネットで検索しても、思うほどヒットせず。。。
という訳で、これから育ててみたい!または育て始めたばかりで少し不安…という方の為に、うちでの育て方を簡単にまとめておこうかと思います。
といっても、一般的な多肉植物の育て方とあまり変わりませんが(汗)
環境によって育て方も変わるとは思いますが、参考にして頂ければ幸いです。
育て方メモ
置き場所
春〜秋:一般的な多肉と同じく、明るく日当たりの良い場所に置いています。真夏だけは、直射日光の当たらない明るい場所。
あと、どの植物にも共通してですが、年間を通して、風通しの良い場所に置くようにしています。
冬:前回の冬は、屋外でスチールラックにビニールを貼った簡易温室で冬越しさせました。
それまでの冬は、さらに加温をしていましたが、正直、これといった違いは感じませんでした。
というのも、スチールラックの置いてる場所の日当たりが良すぎるため(南東向き)、冬でも日中はかなり温かくなるんです。
氷点下近くまで気温が下がる時や夜などは、さすがに不安もありましたが、それでも凍死することなく春を迎えることができました。
あとビニールラックを閉め切ったままだと、通風が悪いので、日中は少しだけ隙間を開けて風を通し、蒸れないようにしています。
プラス、風通しが悪いと害虫が発生する可能性が高いので、その防止も兼ねて。
うちでは、過去に冬場のネジラミの被害が二度ほど経験があります(汗)
ちなみに、育て始めた頃は、冬の間は室内に移動させていましたが、水遣りの度に、ベランダに持って行ったりが面倒だったので、やはり屋外のほうが管理は楽ですね。
水遣り
こちらも、一般的な多肉植物と同じような水遣り。
うちでは、基本的に冬も夏も月1回を目安にしています。
夏は1回/月だと少ない感じもしますが、猛暑時の蒸れが怖いので我慢です。
用土
昨年までは、ずっと細粒の鹿沼土のみで浅めに植え付け、さらに少し大きめの鹿沼土を表面に置いて、水はけ良くを心がけていました。
でも、昨年の植え替えを機に、現在はブレンドされた多肉植物用の土を使ってみました。
そろそろ1年になりますが、今のところ特に問題ないようです。
番外編:ダークサイドの世界
ここからは、クラサの闇の部分をご紹介。
花を咲かせた2日後の7月12日。
この日、花がまだ咲いてたので、しばらく眺めていると、あれれ???花のなかで何かが動いてる?
と思ったら、、、
なんと、ハエのお子様たちでしたー!!
分かりづらいですが、花のくぼみの奥、下側の白っぽいものがソレです。
この白い部分がウニョウニョ〜。
スマホだと、ピンチアウトするとよくわかるかも。
ミグイルティヌスやクビフォルミスほどの悪臭は無いものの、ハエのアンテナにはしっかりと引っかかるんですね。
しかし、クラサの花でお子様たちを見かけたのは、今回が初めて。
昨年は気づかなかっただけなんでしょうが、一見、かわいく咲いてるような花でも、裏では闇の世界が広がっているのですね(汗)
とはいえ、お子様たちのエサになるものもないので、このまま消滅の運命が待っています。
ほかのガガイモの花の時も、お子様たちを見かけた数日後には、白い物体が干からびて転がっている状態。
少し可哀想な気もするけど、自然の中で生きるというのは、物が豊富な都会といえども過酷なのですね。
それにしても、花といえば、蝶々や蜜蜂がやってきそうなのものなに、よりによってハエだなんて、恥ずかしくて、友人にも話せない(苦笑)
ガガイモの花だけでなく、不思議な花って多いんでしょうね。
多くの人にとって、『あなたの知らない世界』の1つかもしれませんね。