今年も春から、ガガイモ達が花を咲かせています。
ガガイモと言うと、日本全国に自生しているツル性の山野草が馴染みがありますが、私が育てているのは、多肉植物のガガイモです。
ここ何年か多肉植物ブームということもあり、ガガイモといえば、日本に自生しているガガイモ科の植物よりも、多肉植物のほうが知名度が上がっているような気もしますね。
私がガガイモ科の多肉植物に魅せられ、ハマったのが、5年前の2013年。海外の方が育てている方のガガイモの花を目にしてからです。
今思えば、オルベアの花だったのかな?サボテンのような緑色の茎に、黒い星形の花を咲かせている姿でしたが、今まで見たことのない佇まいに衝撃を受けたものです。
その時に、初めてガガイモ科でも多肉系があることを知り、そこから色々と調べ始め、さらに沢山の属種があることを知り、またまた衝撃。
その頃に始めたインスタグラムでは、多肉植物の「ガガイモ」でタグ付けされた写真は数える程でしたが、今ではビックリするほどの数になっています。
恐るべし、多肉植物ブーム!
気軽にS N Sを楽しめる時代なので、そういうのもブームに拍車をかけているのかもしれませんね。
ここ数年は国内の流通量も増えてきたので、比較的手に入りやすくなってきたガガイモたち。
個性的な花を咲かせてくれるので、みなさんにも、是非育ててみて欲しい植物の1つです♪
今回は、春から咲いてるガガイモの花たちのファッションショーを楽しんで頂けたらと思います♪
エキドノプシス属
ケレイフォルミス
4月24日には、すでに花を咲かせ始めていたケレイフォルミス。今回が初めての開花です。
どんな風に花を咲かせるのかわからなかったけど、てっぺんに集中して咲くタイプなんですね。黄色の花を密集して咲かせるので、プチ華やかな雰囲気です。
エキドノプシス属は、昨年の秋から、この「ケレイフォルミス」のほかに、「ケレイフォルミス×ブルンネア」「ダンマニアナ」の3種類を育て始めたばかり。
とりあえず、この品種が一番元気なようです。
ダンマニアナは挿し木をしている最中ですが、溶けにも意外と強そうで、今のところ順調な感じ。挿し木にすると、よく溶かしまうんですよね…(汗)
ケレイフォルミス×ブルンネア(原産地:エチオピア、エリトリア)は、根元から新しい茎を1つ少し伸ばして技たものの、そこから動きが止まった状態。
同じエキドノプシス属でも、成長の速度は三者三様ですね。
バリアンサス属
プログナンサス
4月24日に、今年最初の花が開花したプログナンサス。
例年はいくつか咲いて終わりでしたが、今年はどうしたことが、ご乱心の状態で、次から次に蕾が出てきてます。
ずっと咲きっぱなしの状態なので、このままだと体力を消耗しないか少し心配になったり…。
実は、何年か前に消滅レベルまで溶かしたことがあるんです。その時の生き残り組が、なんとかここまで増えてくれました。
バリアンサス属は、この種類しか育てたことがないんですが、個人的にはオルベア属並みに苦手な種類。突然調子を崩してしまわないかと、一番緊張しながら育てているガガイモです。
1ヶ月ほど水を遣ってなかったのでシワシワになってますが、今はこんな感じで咲いてます。
花はシックな葡萄色で、落ち着いた雰囲気のある花ですね。
カラルマ属
アドセンデス
寒さに弱いので、この冬はぷちぷちを巻いてベランダで越冬させていたアドセンデス。春にぷちぷちを外しましたが、思ったよりも元気な様子でした。
逆に、ぷちぷちを外した春先のほうが、たまに枝が枯れ込んだりしてました。ガガイモは気難しい…。
花は、春先から1つ、2つ咲いてましたが、6月に入ってからは、枝先から蕾がドンドンと出てきて、6月5日には、小さな花をいくつも咲かせていました。
あまりにも小さいので、咲いててもわからないくらいかも。
アップにしても、少しピンボケ…(苦笑)
花は濃い紫色ベースで、フリンジがふりふり〜ん。よく見ると、真ん中はステンドグラスのような模様をしています。
プセウドリトス属
クビフォルミス
6月22日に、今年最初の花を咲かせたクビフォルミス。例年に比べると、遅いスタートでした。
花はイソギンチャクのようですが、よく見るとガガイモ特有の星形をしています。花びらがスリムなので、わかりづらいですね。
ニオイは言わずとも強烈!マンションのベランダで咲いたら、近所迷惑なレベルかも…(汗)
上から見ると、四角い形をしているのが特徴ですが、クビフォルミスとは、英語でいうところのキュービック(立方体)の意味があるようです。
確かに四角いですよねー。
対角側からも蕾が出てましたが、そちらは大きくならずに枯れてしまいました。同時に何箇所は咲きにくいのかな?そういうことが、今までも何度かありました。
とはいえ、1箇所だけでも存在感バツグンですよね!
花は数日でぐったりしてしまうので、ガガイモの花のなかでは、咲いてる期間は短いほうかもしれません。クサイので、早くしぼんでくれたほうが良いかもしれませんね(笑)
フェルニア属
紫雛
5月21日に紫雛が開花。それ以降、いつも何処かしらで咲いてる状態です。
花には模様が入ってますが、ほかのガガイモとは違い、こちらは蕾にも模様がはいってます。
写真の右側が蕾です↓
たいていは無地の蕾なので、少し模様があるだけで、かわいさがUPして見えますねー。
花には模様があるものの、タコ壺型をしているので、正面から覗かないと見づらいかな?
コンキンナ
5月29日にコンキンナも開花を始めました。
うちで育てているガガイモの花は、ダークな色のものが多いなか、オレンジ系に模様が入っていて、こちらは明るい雰囲気です♪
花の大きさも中くらいはあるので、咲いてるとわかりやすいですね。
茎は太めですが、日焼けしにくいので、いつも爽やかなグリーンをキープ。
これも、そこそこ花が咲きやすいようで、どこかしらに1つは咲いています。
シュナイデリアナ
ホームセンターで初めて出会ったガガイモが、このシュナイデリアナ。
もとは小さなプラ鉢でしたが、増えるのがとにかく早い!早々に株分けして育てていましたが、どちらもギュウギュウになってきたので、遂に5号鉢(直径15cm)にまとめて植え替えました。
とはいえ、すでに余裕がない感じ。
増え方ハンパないってー。
花は5月29日には、すでに1つ目が咲いてました。花が咲きやすい品種なので、いつ見てもこんな感じ↓
まだまだ増える気満々のようですね(汗)
花は、無地の濃い赤色なので、パッと見はかなり地味です。
たまに茎の先が枯れたりしてるけど、新しい茎がドンドンと出てきてるので、とりあえず消滅の危機は脱したかな?
クインタ
6月14日、クインタが初開花。こちらは、昨年末にやってきた新参者です。
冬は簡単なビニール温室のなかで育てていたので、その間に茎もだいぶ増えていました。
どんな花が咲くのかわからなかったけど、いざ咲いてみると、うちでは初めてのホワイトの花。なかなか新鮮です!
無地かと思いきや、よく見ると中心部には赤いドット模様が入っています。
この種類は花が咲きやすいようで、蕾もたくさんスタンバイしてます。
今年は初めての夏越しですが、このクインタも茎は太めタイプで、日焼けしにくいようです。
なのでガガイモを育てている棚のなかでも、少し日の当たる最前列に置いていますが、今のところ調子は良さげです。
ゼブリナ
6月19日に今年1つめの花が開花したゼブリナ。
和名では、縞馬(シマウマ)とも呼ばれていますが、由来はシマシマ模様だからかな?
花はイエロー&レッドの2色で、とにかく派手な花です。
他のガガイモの花とは異なり、ゼブリナの花は光沢があり、ツルツルとしていて、ビニールにプリントしたような感じです。
おととし、3年目にしてようやく咲いてくれましたが、それ以降は安定して花をつけてくれてます。
今年はすでに2つ目も咲き、まだまだ蕾もスタンバイちゅう。
新しい茎に花を咲かせるんですが、株が充実してきたぶん、咲きやすくなったんでしょうね。
ヒストリクス
このヒストリクスは、いつから育てていたのかな?思い出せないほど前からです(汗)
昨年はようやく蕾がついたものの、そのまま枯れてしまいました。
今年も蕾をつけたものの、また枯れてるのではとドキドキでしたが、6月24日、なんとか咲いてくれました。
よ、よ、ようやくの対面です!はじめまして~♪
この後、さらに1つ咲いてくれましたよー。
花は肉棘がいっぱいで、かなりの毛深い系。イエローと濃い紫?の組み合わせで、小さいながらも個性的な花ですね。
黄蛾角
6月中旬頃から咲いている黄蛾角。花は赤色の無地です。何のへんてつもない花だけど、とにかく良く咲きます。
黄蛾角は、ガガイモにハマりだした2013年にオマケで1本頂いたものですが、翌年に貴重な1本の根元が溶けたので、切って挿していました。
ガガイモの挿し木は初めてだったので、どうなるのか心配でしたが、とにかく土のうえに置いて、水も霧吹きだけにして1年ほど放置していたところ、翌年にはグングンと茎を伸ばし始め、消滅の危機を脱出。
茎はわりと長く伸び、鉢からピョーンと伸びて暴れてしまうので、かなりの場所取りさん(汗)
日焼けもしやすいので、少し日の当たる場所に置いてると、すぐに黒っぽくなっています。
少し前まで黒くシワシワになってたんですが、日の弱い場所に移動してからは、ようやく緑色に戻り、シャキッとしてきました。ホッ…
ホヤ属
セブンスター
うちに来て4年目のセブンスター(ホヤ・ベラの変種)が、6月9日に初めて花を咲かせてれました♪
ずっと茎と葉しか見たことがなかったので、初めて枝先に蕾を見つけた瞬間は、嬉しいよりビックリ!
毎年、春から新しく葉が展開するものの、まったく蕾が付かなかったんです。なので、今年もてっきり咲かないものと思ってました。
花はホワイトの星形で、その真ん中にピンク色のゼリーのような星が乗っかっています。
お菓子のようで、なんだか美味しそうですね♪
セブンスターという名の通り、花は1つの集団に見事に7つ!
確かに、どの花の集団を見ても7つです。なんとも不思議な花ですね。
プビカリクス ”ロイヤル ハワイアンパープル
5月25日にロイヤル ハワイアンパープルが咲き始めました。
花はホヤの中でも渋い色合いで、グレー&レッドの組み合わせ。花びらはベルベットのような質感なので、この時期は少し暑そうです(汗)
かなり良く咲く種類のようで、最初の花が咲いてからも、あちこちから花を咲かせています。
長年育てているサクラランは、いまだ咲いたことがないので、できればこの勢いに授かって、今年こそ咲いて欲しいところ。昨年、ようやく花座を確認できたので、今年は咲いてくれそうかな?と期待中です♪
セロペギア属
サンダーソニー(酔竜)
5月13日に、今年1つめの花を咲かせたサンダーソニー。気温が高くなるとともに、花の数も増えてきました。
ツル性なので、日々ツルを伸ばしてますが、早めにツルを誘引してあげないと、変な場所に絡まったりで大変なことに。。。
なかなか目を離せないガガ様です(汗)
海外では、パラシュートプランツやアンブレラフラワーとも呼ばれていますが、その由来は花を見れば一目瞭然。
こんな感じで、横から見ると落下傘のような形をしていて(写真:左)、正面から見ると平ぺったい傘(写真:右)のような形をしています。
なかなか面白い形の花ですねー。
スタペリフォルミス(薄曇)
スタペリフォルミスは、5月28日に今年1つ目が咲きました。
人間の鼻ではニオイを感じませんが、コバエ3匹が真ん中に潜り込んでいたので、ムシ的にはニオイを感知しているんでしょうね(汗)
アリがたくさん来るときもあるので、蜜も多いのかもしれません。
花の内側は白い綿毛がいっぱいで、花首のあたりには外側に模様が入っています。
正面から見ると、こちらもしっかりと星形です☆
長細い花びらを含めると、直径は5センチほどの大きさかな?
茎は下に垂直に伸びていくけど、うちでは無理やり支柱に巻いてます。
が、今年は放置してる間に、長い茎が真下に1本伸びてました!50センチはあるかも。
支柱に絡ますには付け根が不安定なので、とりあえず伸ばしっぱなしにしてますが、強風に当たったら付け根からポロンと取れちゃいそうだなぁ(汗)
置き場所に悩むガガイモです。
そういえば、2日前は七夕でしたね。今年は仕事だったこともあり、すっかり忘れていました(汗)
今日は仕事が休みだったので、猛暑のなか、ベランダで星形のガガイモたちを鑑賞しつつ、遅ばせながらの七夕気分を満喫しました♪
そして、“まだ咲いたことのないガガイモの花が咲きますように…”と、ベランダの星たちにお願いしておきました♪
願いは通じたかな?
ハテサテ…