朝晩は冷え込みますが、日中は暖かくなり春近しといった陽気になってきましたね。今日は『春分の日』ですが、これから明るい時間が長くなり、通勤の前後でも園芸を楽しむ時間が増えるかと思うとウキウキします♪ それと同時に新しい植物も育てたくなる時期。そんなこんなで、春に向けてサボテン&多肉植物を3つほどお迎えしました。これ以上増やさないと心に誓いながらも、毎回誘惑に負けています…(苦笑)
アズテキウム属 ヒントニー (Aztekium hintonii)
こちらは以前からいつかお迎えしたいと思っていたアズテキウム属のヒントニー。ようやくお迎えできました!和名では『雛籠(ひなかご)』と呼ばれているようですが、正直、和名ではピンときませんね。ほかのアズテキウム属は『花籠(はなかご)』『紅籠(べにかご)』と、どちらも和名で呼ぶことが多いですが、なぜかこれだけは『ヒントニー』と英名読み。見ためがクールなので、お洒落な英名のほうが妙にしっくりきます♪
このアズテキウム属は『花籠』だけの一属一種と思われていましたが、その後に『ヒントニー』が見つかり、さらに近年に『紅籠』が発見され、現在はこの3種類だけ。今はだいぶ流通してきましたが、まだ希少なイメージのあるアズテキウム属のサボテンたちです。
ヒダ模様のサボテン
このヒントニーを含め、アズテキウム属は表面にヒダヒダの模様があるのが特徴的です。
初めて育てたのは『花籠 (ritteri)』ですが、プリーツのようなヒダのある姿を初めて目にした時はなんだか新鮮でした。(下の写真)
茶巾づつみの和菓子のような、はたまたシューマイのような形の愛らしいサボテンです。
同じく『紅籠 (valdezii)』も育てていますが、こちらは自根ではなく接ぎ木タイプ。(下の写真)
仔が増えすぎてえらいこっちゃ状態になっていますが、こちらもちゃんとヒダがあります。実生だったらこんなに仔がつかないので、きっとすっきりした姿なんでしょうね。
そして今回お迎えした『ヒントニー(hintonii)』もヒダ模様があります。(下の写真)
こちらは仔が出ていないのですっきりとしていてイイ感じ♪
アズテキウム属は成長が遅く、年間に数ミリ程度しか大きくならないようなので、しばらくはこの形のまま楽しめそうです。ワタシ的にはずっとこのままでもいいくらい♪
シンプルな花
『ヒントニー』は濃いスミレ色のような花を咲かせるようです。早く花を見てみたいな〜♪
ちなみに『花籠』は淡いピンク色の花を咲かせますが、急に蕾を出してきていつも突然咲きます。過去の写真ですがこんな花です。
前日には蕾すらなかったのに、翌日の朝には蕾が出現し、お昼にはパッと花が咲くパターン。花は数日でしぼんでしまうので、下手すると平日仕事に行ってる間に咲き終わってることもあります。
『紅籠』の花は、ピンク&ホワイトの花。この紅籠も一度咲いたんですが、タイミングが合わず写真に撮れませんでした。次こそは写真におさめたいところ。
サボテンはちょこちょこと育てていますが、その中でもアズテキウム属は見ためが個性的で好きな品種。そして、トゲトゲしていない優しいサボテンさんです。
アズテキウムの育て方
うちでは基本的に明るい場所で育てていますが、日光が強すぎると表皮が焼けてしまうようなので、夏は遮光ネット下で育てています。
水遣りは一般的なサボテンの水遣りよりも少しだけ回数を多め。花が咲くタイミングは偶然かもしれませんが、たいてい水遣り後が多いです。
フーディア属 ゴルドニー (Hoodia gordonii)
こちらはフーディア属ゴルドニー。見た感じはサボテンのようですが、実はガガイモ科の仲間なんですよ。どう見てもサボテンですよね。茎の周りは細いトゲで覆われていますが、このトゲトゲがなかなかの痛さ!手袋をしないと植え替えもデンジャラスなトゲ具合です。
ダイエット食品としても効果あり!?
この『フーディア』をネットで検索するとダイエット食品でたくさんヒットします。フーディアの中でもこのゴルドニーがダイエットで注目されているようです。なんでも食欲を抑制する効果があるとか。とはいえ、多肉植物を育てている身にとってはなんとも複雑な心境になります。そういえば、食用のハオルチアもスーパーなんかで売られているようですが、こちらも然り…です。
平ぺったい花
フーディアの花は平ぺったい円盤のような面白い形なんですよ。このゴルドニーは淡いオレンジっぽい花が咲くようです。以前から育てている交配種もまだ花を咲かせたことが無いので、生でフーディアの花を見たことがまだありませぬ。交配種のほうは花の色も不明なので、咲いてのお楽しみ。どちらも待ち遠しいなー。いつか咲いて欲しい♪
フーディアの育て方
うちでは日当たり&風通しの良い場所で育てています。真夏は直射日光がキツすぎるので軽く遮光しています。それ以外は水遣りなども一般的なサボテンと同じようにしています。
ペペロミア属 コルメラ (Peperomia columella)
こちらはコショウ科のペペロミア属のコルメラ。ペペロミアは一般的に観葉植物として馴染みがありますが、このコルメラは多肉質な葉をしていて、見ためは多肉植物っぽいです。
普通の葉っぱのペペロミアは育てたことがありますが、この多肉質なタイプは初めてなので、どんな感じで育っていくのか今から楽しみです。
ブロックを積み重ねたような姿
それにしても、この小さなブロック積み重ねたようなポコポコとした姿がユニークですよね。じつはこの小さな葉、よく見ると表面はハオルチアのように半透明の窓になっているんです。
よく増えるそうですが、お迎えした株もすでに根元からちびっ子たちが幾つも出てきており、その予兆がすでに伺えますね。
コルメラの育て方
このコルメラは冬の寒さが苦手とのこと。かつて育てていたペペロミアも冬の寒さで春には星になってしまいました。屋外のビニール棚の中に入れていましたが、やはり室内が無難なのかもしれませんね。
置き場所は、直射日光は避けて半日陰が良いようです。とにかく強い日差しを避けるのが育てるコツとのこと。
水遣りは与えすぎると根腐れの原因になるそうなので気をつけねばです。以前育てていたペペロミアも根元から黒く溶けてきたことがあったんですが、これも根腐れだったんでしょうね。
とりあえず、葉が多肉質で乾燥にも多少は強そうなので、霧吹きでの水遣りを実践していこうかと思っています。経過はまた報告したいと思います♪