簡易ビニールハウスに加温ヒーターを設置
前編では自作の簡易ビニールハウスを紹介させて頂きましたが、今回はその中にヒーターを設置する作業を紹介したいと思います。
といっても、前回の冬から使いはじめたばかりのド素人。ヒーターを設置する作業もまだ慣れていませんが、とりあえず素人目線で色々とまとめてみました。
パネルヒーター&サーモスタットを購入
今まではビニールを貼るだけの無加温で頑張っていましたが、ちょうどネットショップでパネルヒーターのセールをしていたので導入することにしました。
その際に"サーモスタットも一緒に必要"と書かれていたのですが、機械モノに疎い私にはサーモスタットって何するもの?からの始まり。
パネルヒーターはなんとなく加温するものだとわかりましたが、サーモスタットって耳にしたことはあるけど、具体的にどういう風に使うのなのかもわからない状態。
とりあえず必要とのことだったので併せて購入することに。
1. 加温するためのパネルヒーター
商品が届き、まずはパネルヒーターと書かれた箱を開けてみました。すると、いかにもヒーターらしい物体が出てきました。
シルバーのアルミパネルの羽がぐるりとついていて、上下のフレームは赤色でなんだかお洒落な外観です。
電源コードは引っ張ったら伸びるタイプなので、収納の際は巻き取ってしまえばすっきり。
温風式とは違い、このアルミの羽からじんわりと放熱し、自然対流で温度を上げていくようです。直接風が出るわけではないので、植物に勢いよく当たらないので優しい仕様ですね。
あと動作音がまったくないのでとても静かです。
私が購入したのは昭和精機工業の「パネルヒーター 150W SP-150」という商品。
温室サイズの目安は高さ120cm × 85cm × 44cmですが、自宅のスチールラックが高さ120cm×幅90cm×奥行き35cmなので、ほぼピッタリのサイズです。
この機種は本体が異常高温になった際には電源をストップする安全設計です。以前、温室の火災なども耳にしたことがあったので導入を迷っていたのですが、これなら安心です。
作動中はオレンジ色のランプが点灯していますが、設定温度に達するとランプが消えて停止するので、最初にサーモスタットで温度設定さえしておけば、あとは何の操作をしなくてもOK!自動で温度を感知して電源をオン・オフしてくれます。
2. 温度管理に必要なサーモスタット
もう1つの箱を開けると、そこにはあの謎のサーモスタットが入っていました。
数字の書かれたダイヤルが付いていたので温度設定するもとだとはわかりましたが、金属の棒やら、コンセントの差し込みの反対には別のコードを差し込めるように2つの穴が開いていたりと謎だらけ。さっそく説明書と睨めっこ。
ふむふむ、この金属の棒はどうやら温度管理をするためのもののようです。土中温度の管理の際には、この金属の棒を土の中に挿して使うようですが、ビニールハウスのような空中管理の場合はサイドに固定収納したままで使用するとのこと。
こちらの商品はパネルヒーターとセットで買ったので、メーカーも同じ昭和精機工業。商品名は「グリーンサーモZY-6A」(サーモスタット•加温用)というもの。
説明書によると、ヒーターの温度管理に必要なようで、パネルヒーターと併せて使用しないと、温まり過ぎて植物が枯れてしまう原因になるので必須のようです。
コンセントは家庭用コンセントに差し込むようですが、コードの長さが1.4mなので、コンセントまで届かないので延長コードを足しました。
延長コードに差し込んだプラグの背面にもうひとつ差し込み用の穴があるのですが、こちらはパネルヒーターのコンセントを差し込む仕様でした。
機械に強い人なら見ただけですぐに理解できるんでしょうが、私には説明書がないとサッパリ…。
参考までにパッケージに書かれている接続方法を載せておきますね。
いざ!簡易ビニールハウスに設置
まずはパネルヒーターを設置。
温かい空気は上にいくので、スチールラックの一番下の段に設置するようです。その際にパネルヒーターの真上の段〜最上段までは吹き抜けの空間を作っておく必要があります。ギュウギュウに詰め込んでしまうと上の段まで温かくならないので要注意ですね。
こんな感じでパネルヒーターを設置しました。
ヒーターの直径&高さはほぼ12cmなので、とてもコンパクトです。
設置の際には、ヒーターの周りの植物は本体から少し離しておくようにとのことです。
そして一緒に使うサーモスタットは一番上の段に設置するとのこと。
設置は簡単で、本体の上部に小さな穴があいているのでS字フックを通してラックに引っ掛けるだけ。ということで、こんな感じで設置が完了!
使用する際の注意点あれこれ
ここで少しばかり注意点を書いておきますね。
パネルヒーターは下段、サーモスタットは上段に設置しますが、必ず対角位置になるように設置しないといけないようです!
というわけで、パネルヒーターは下段の右奥、サーモスタットは上段の左前に設置しました。
確かに、パネルヒーターの真上にサーモスタットを設置してしまうと、下からの直撃で、高い温度を感知することになりますよね。
隅々まで温かく保つには、ヒーターから一番遠い場所で温度管理する必要があるのかもしれません。
ちなみに、サーモスタットは上段の側面から何度に設定しているか見えるようにしています。
その横には温度計も外側からの見れるように並べて引っ掛けているので、ハウス内の温度もひと目でわかります。
あと、最初の方でも書きましたが、空中管理なので金属の棒はサイドに固定しておくこと!ぶら下げた状態にしていると中のオイルが噴出して故障の原因になるそうです。
このサーモスタットの丸いダイヤルを回して希望の温度を設定するんですが、ここでも注意点があります!
設定温度を変更する時には、一度最大までダイヤルを回してから、希望の温度にダイヤルを戻して合わせるようにするとのこと。温度を下げる時も上がる時もです。
使い始めの頃はちゃんと説明書を読んでなかったので、そのままダイヤルを回して温度を変更していました。ちゃんと目を通さなきゃ駄目ですね…(苦笑)
【ラッキーシール対応】パネルヒーター150W・グリーンサーモZY-6A付き(温室用) 価格:14,170円 |
設置後の簡易ビニールハウス
そんなこんなの出来あがりがこんな感じ。最上段の左側面にサーモスタットが見えるので、温度を変える時には手前からすぐにできます。
パネルヒーターは見えませんが、最下段の右奥に設置。まだ日中は暖かい日もあるので、完全に閉じてしまうとかなりの高温になるので、日中だけ写真のように、少し開けたままにして、夜だけ閉めています。
そんなこんなで、毎日の気温チェックや週間予報のチェックするのがついつい日課となっています。
多肉植物を育てるまでは気温や天気のチェックをしたことなかったけど、多肉植物やサボテンを育てている人のほとんどは、同じような日課なのかもしれませんね。